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お客様から生涯必要とされる美容室を追求

谷本 一典

Tanimoto Kazunori

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徳を積み、徳を分けて「美容志」を育てる

現在の仕事に就いたきっかけを一言で言えば、東京への憧れです。もともと地元(広島県福山市)で音楽活動をしていたのですが、音楽をするために上京したいと言っても親は認めてくれません。そこで、学業のための上京ということで親を説得しました。音楽に関わっていれば髪をいじりたくなるし、癖のある髪だったので都内の美容学校に入り、腕を磨きました。 卒業後は、都内の低価格サロンや老舗サロン、有名ブランドサロンなど4社に勤務。老舗サロンでは営業本部に配属され、数百人のスタッフをまとめる業務に携わりました。有名ブランドサロンではナンバーツーとして、当初3億円だった売り上げを4年間で9億円に引き上げたこともあります。 その後、社長代行を務めていた株式会社ハンサムで、2011年にCOVERHAIRブランドを立ち上げ、売り上げをV字回復させました。6年間で10店舗に拡大し、売り上げ5倍増を達成しました。

サロンワークでは、「どんな要望でも叶えてくれる」とお客様から評価をいただいています。他店で希望どおりのスタイルにならなかったお客様や、自分に似合うお任せスタイルを望まれるお客様を数多く担当し、喜ばれています。

仕事の上で大切にしているのは、世の中に必要とされる「美容志育成企業」として認められることです。「美容師」ではなく「美容志」としている点に、私の強い思いがあります。読んで字のごとく、「美容」の道を「志す」人を育てることが使命だと考えているからです。このため、社是でも「より良い技術サービスを世の中に 人格を養い豊かな生活を社員に」と謳っています。 では、どのように志を持たせるか。端的に言えば、美容の道を歩む「動機」を明らかにすることだと思います。しかし、それは一人一人違うはずです。お金を稼ぎたい、人に喜んでもらいたい、自分が売れたい――。その結果は動機によって変わります。つまり、結果は動機で作られるということです。社員教育ではこの点を重視しており、若いスタッフにはそういうことを理解してほしいと願っています。 その上で、スタッフには「徳を積み、徳を分けられるように」と常に言っています。「損得」の「得」ではなく「人徳」の「徳」です。徳を積めば、必ずなんらかの形でかえってくるからです。かえってくるから徳を積むのではなく、結果としてかえってくる。それは実体験として分かったことです。

そこで注力しているのは、お客様が「今まで見えなかったものを見える・分かる・体感できるようにする」ことです。ご自身が気づかなくても周りから褒められたり、声をかけられたりすることで気づくのです。  「見えないもの」に着目するためにスタッフが取る行動はさまざまです。例えば、お客様に親切にする、思いやりを持つ。どちらも目に見える形ではないけれども、大切なことです。それらは徳を積むことで伝わるはずです。

私の考える「上質な仕事」とは、今に集中できることです。未来に不安や恐怖を感じない。過去にも嫉妬しない。そのためには、今できることに力を注ぐことです。結果的に、お客様に安心して利用していただけるサロンを運営する。「ああしたい、こうしたい」というイメージだけでは何も生まれません。それよりも、今に集中する。私自身、それに気づけたことが大きな励みになりました。  「上質な仕事」を踏まえた「上質な生き方」とは、すでにお話しした「徳を積み、徳を分け、与え続けられる人生」そのものではないかと考えています。スタッフに対して、事あるごとに「徳」について話すのは、「美容志」としてやり続けるための心や思考、行動を自らのものとして学んでほしいからです。 おかげさまで、最近は冷静に判断し、自分自身に都合の悪い感情に捉われない行動ができるようになったスタッフが増えているように思います。今後も、徳を積める組織づくりや人づくり、デザインづくりを進め、お客様の見えなかったものや今まで分からなかったものを見せてあげられる美容志の育成に力を入れていきたいですね。 それらは必ず、勤務時間の短縮や価値のある給与体制などという形で、スタッフの価値向上という「結果」を導くと信じています。

谷本 一典

https://www.cover-s.jp/
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