https://refinad.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/main-1.jpg
ON AIR

目指しているのは「世界一優しい歯科医院」

森本 哲郎

Morimoto Tetsuro

TV Archive

TV Archive

目指しているのは「世界一優しい歯科医院」

 千葉市の稲毛海岸を中心として、地域にお住まいの方々を一人でも多く健康に導く。そんな治療を目標に掲げています。私が目指す上質な仕事とは「世界一優しい歯科医院」をつくること。そのため、院内の歯科医それぞれが持つ高度な専門性を生かし、患者様の「できないことをなくす」治療に努めています。  私たちは10~20代の患者様の口の中を覗くと、70~80代になった時の様子を予測することができます。将来の口腔内を思い描きながら治療計画を立てられるスタッフを揃えています。それほど、患者様に対する思いが強いということです。

最近は歯科と医科の連携が進んでいます。このため、歯科医師には口腔内にとどまらず、全身にまで注意を払う医療の提供が求められるようになってきました。衣食住のうち、食は生きることに直結する営みです。食べることは健康を左右するからです。食べ物が最初に通るのは口。だからこそ、その部分の治療に携わる歯科医には、ただ虫歯を治すばかりでなく、全身の健康を診るというスタンスが必要なのだと思います。

 仕事をする上で大切にしているのは、患者様への優しさです。80歳で26本の歯を残す「8026運動」は、歯の原形をとどめることが第一歩です。できるだけ削ったり抜いたりしない治療を心がけています。患者様と生涯にわたる関係を築くには、患者様に優しく接することが肝心です。  信頼される関係を築くためには、患者様の目線に立つことが重要です。医師が優位になると、患者様の気持ちをうまく受け止めることができなくなるからです。患者様から治療に対する希望があれば、専門用語を使わず、分かりやすい言葉でしっかりと伝える。それを日々心がけるようにしています。  「先生に出会えてよかった」という言葉が、これまで患者様に言われて最も嬉しかった言葉です。そういう期待に応えるためにも、私たちは「海岸歯科室でダメなら仕方がないな」と納得される高いレベルの治療を追求しています。

 私自身、3代目にあたるので痛切に感じるのですが、これからの歯科医にはより一層のレベルアップが求められていると思います。これまでの歯科と医科の歴史をたどると、同じ医療に従事する立場でありながら、歯科は別物と見なされてきました。  最近は徐々にではありますが、一緒になりつつあります。慶應義塾と東京歯科大学の歯学部統合はその象徴的な動きでしょう。特に若い医師には、こうした時代の変化を意識してほしいですね。  そういう時代を見越して、当院では「トータルヘルスプログラム」という予防技術を取り入れています。簡単に言うと、歯周病の原因を突き止め根本から改善していくことで、口腔内細菌の増殖をリセットし、定期的にメンテナンスを続けていく治療方法です。  食べることの大切さでも触れたように、口腔内ケアが万全であれば、日本人の死亡原因の三大疾病が激減するはずです。

 私の考える「上質な生き方」とは、家族を大切にすることです。そうすることで、のびのびと仕事に打ち込めたり、家族の笑顔を見て私自身が安らげたりするからです。家族は仕事の支えでもあります。実際私が仕事に没頭できるのは、家内の力に負うところが大きいですね。  彼女がいなければ、クリニックをここまでの規模にはできなかったでしょう。4施設合わせて60人を超えるスタッフの管理や細々とした事務作業など、私の力が及ばぬところもきちんとフォローしてくれます。かけがえのない存在です。  スタッフに対しても同じ気持ちを抱いています。スタッフは家族も同然です。組織の核となって献身的に支えてくれたスタッフには特に感謝しています。その意味でも人とのつながりは大切にしていきたいと考えています。  最近は、人の喜びが自らの幸せになるという思いをより強く感じるようになりました。その「人」が患者様であれ、家族であれ、スタッフであれ、かけがえのない存在として大切にしていきたいと考えています。

森本 哲郎

https://kaigan-do.com/
PICK UP

Pick Up

隈 研吾